重要文化財
三宝院殿堂
庫裏
桃山 慶長3 1598
桁行21.7m
梁間13.8m
一重
入母屋造
桟瓦葺
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営みも 祈りとなりて 庫裡に満つ
三宝院の庫裏は、中庭を隔てて表書院の北側に位置する、一重入母屋造、桟瓦葺、外観にも落ち着いた趣がある建物です。
桃山時代・慶長年間の建立です。



一般的な庫裏が台所を担う実用建築であるのに対し、この庫裏は、接客や書院的な機能も併せ持つことから、「白書院」とも呼ばれる格式ある構えをしています。

内部は三室から成り、床の間と違い棚を備え、なかでも床框には、秋草と虫を題材にした蒔絵が施されています。
繊細な意匠と季節の趣が調和し、優美な空間を創り出しています。
生活と美が響きあう、三宝院(さんぼういん)を象徴する端正な建築です。





蒔絵
伝統的な漆芸技法の一つ。漆で描いた模様の上に金粉や銀粉、色粉などを「蒔く」ことで加飾する技法。奈良時代には原型が現れ、平安時代に独自の発展を遂げ、桃山時代から江戸時代にかけて最盛期を迎えた。

床框
和室の床の間において、床面の前縁に取り付けられる横木。床の間の構造と意匠を引き締める重要な部材。

床の間
書院造や茶室の座敷に設けられる飾りの空間。掛け物や花、香炉を飾る。

三室

白書院
城郭や武家屋敷、宮廷建築などにおいて用いられた接客空間の一種。公式に賓客を迎え、謁見・公式の儀式・接待などが行われた。
桟瓦葺
横断面が波形の瓦一種類だけを使う葺き方で、江戸時代に考案された。本瓦葺に比べて経済的なことから簡略瓦とも呼ばれていた。現在、町屋や住宅などで普通に葺かれているのが桟瓦葺である。

入母屋造
母屋を切妻造とし、その四方に廂を葺き下ろして一つの屋根としたもの。

一重
外観において屋根が一層に見える建築様式。
中庭

違い棚
書院造で床の間・付書院の脇に設けた座敷飾りの一つ。2枚の棚板を上下2段にくいちがいに吊った棚。
表書院
家の表向きにある書院。
桃山時代
織田信長・豊臣秀吉による天下統一期。伏見桃山城にちなんで名付けられ、検地・刀狩などで支配体制が整備された。1573〜1603。
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