国宝
三宝院 唐門
桃山時代(1573-1614)
三間一戸平唐門
軒:疎茨垂木、小舞打
唐破風造
檜皮葺
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帝迎う
威光たたえて
透かす桃山
三宝院唐門は、勅使門とも呼ばれ、朝廷の使者である勅使を迎える際にのみ扉を開いたと伝えられる、由緒ある正門です。
檜皮葺の唐破風屋根を持つ平唐門で、簡素ながらも均整のとれた美しさが際立ちます。



門全体が黒漆塗で、扉の表裏には五七の桐紋、脇間には菊の紋が浮き彫りに施されています。桃山時代の建築に見られる華やかさと威厳を今に伝える、屈指の名品とされています。



桃山時代
織田信長・豊臣秀吉による天下統一期。伏見桃山城にちなんで名付けられ、検地・刀狩などで支配体制が整備された。1573〜1603。
菊の紋
キク科キク属の植物。日本において古くから愛され、高貴・長寿・清浄・再生の象徴とされた。皇室や仏教装飾にも用いられる代表的な花。

五七の桐紋
中央に7枚、左右に5枚の花弁を配した桐の花を図案化した日本の伝統紋。古くから高貴さや権威の象徴とされ、皇室や豊臣秀吉、政府の紋章にも用いられた。

漆塗
漆の樹液(天然樹脂)を用いて木や紙、布、金属などの表面に塗布し、艶やかで耐久性のある塗膜を作る日本の伝統工芸の技法。

平唐門
唐門は屋根全体を唐破風造にしたもの。平唐門は唐破風を門の両側面に持つもの。
唐破風
中央が高く、左右になだらかに流れる曲線をもつ独特の屋根。

檜皮葺
ヒノキの皮を剥いだ檜皮を竹釘で打ちつける工法で葺いた屋根。

勅使
天皇の命(勅命)を受けて派遣される使者のこと。
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